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2015.04.03

基幹系システムと情報系システム ~基幹系と情報系は”分ける”のが鉄則|データ分析用語を解説

基幹系と情報系は、目的・性質が大きく異なる仕組み

本日は、基幹系システムと情報系システムについて解説します。

基幹系システム=ビジネスの根幹を担うシステム

基幹系システムとは、何でしょうか。いくつかのサイトから引用します。

基幹系システムmission-critical system 業務系システム / 基幹業務システム

 

企業の情報システムのうち、業務内容と直接に関わる販売や在庫管理、財務などを扱うもの。あるいは、単に、業務やサービスの中核となる重要なシステム。

扱うデータの大半は定型的なもので、扱う人間も事務員や発注担当者など操作に慣れている者が多いため、複雑なインターフェースや出力の柔軟性よりも安定性と正確さが要求される。

利用開始後の改良が行われることは少なく、最初から十分な完成度を要求されるシステムである。業務内容に大幅な変更があった場合などを除いて、一度完成されたシステムは長期に渡ってそのまま使われ続けることが多い。

出所:IT用語辞典 e-words

基幹系の概要

読み: きかんけい

基幹系とは、企業の業務内容のうち、業務を遂行するために不可欠なものを指す。一般的に、企業の情報システムを区分するために用いられることが多く、業務に直接的に関係する情報を管理・処理するシステムを「基幹系システム」と呼ぶ。英語では「enterprise system」や「backbone syetem」と呼ばれる。

何を基幹系とするかは業種によって異なり、流通・物販などの業種では、仕入れや在庫の管理、顧客データベースの管理システムなどが相当する。製造業では工場での生産管理システム、金融業では勘定系システムなどもこれにあたる。

基幹系システムは、企業全体で利用されるシステムで、最もセキュリティが重視されるシステムとも言える。基幹系以外の情報システムは、その運用範囲や利用頻度によって呼称がさまざまだが「情報系」「業務系」「部門別」などと呼ばれることが多い。

出所:株式会社KDDI 用語集

色々と書かれていますが、要するに「基幹業務=ビジネスの根幹となる業務を支えるシステム」が、基幹系システムと考えれば良いでしょう。

基幹系システムは「止まるとヤバい」

基幹系システムの最大の特徴は「止まるとヤバい」ということです。

基幹系システムが止まるということは、基幹系業務が止まる、ということを意味します。つまり「受注ができない」「料金計算ができない」「配送・サービス提供できない」「請求できない」ということが起こるわけです。

ですので「絶対に止まらない」「絶対にミスらない」「絶対に侵入されない」というようなことが要求されます。

念のために、基幹系システムの身近且つ具体的な例を挙げておくと「銀行のATMシステム(勘定系とも呼ばれますね)」「通信販売の「クレジットカードの決済システム」「スーパーのPOSシステム」「携帯電話の請求システム」なんかが基幹系システムの代表例ですね。

情報系システム=業務の効率化・高度化を推進するシステム

では、情報系システムとはなんでしょうか?再び、引用します。

情報系システムinformational system

企業の情報システムのうち、コミュニケーションや事務処理の効率化や意思決定の支援などのために構築されるシステムのこと。メールやオフィスソフト、グループウェア、データウェアハウスなどが含まれ、業務の中核に直接は関与しないものを指す。これに対し、受発注や入出庫、会計処理、生産管理など企業活動の中心を担うシステムは「基幹系システム」「業務系システム」(金融機関の場合には「勘定系システム」)などと呼ばれる。

ビジネスそのものを支える基幹系システムに対して、情報系システムは「ビジネスを支援する」仕組みです。

いわゆる、マーケティング目的であったり、営業活動の支援目的であったりするものが多いです。情報系システムによって「効率化」「高度化」などが可能となります。

情報系は「止まってもなんとかなる」

情報系システムの最大の特徴は、「止まっても、本業はまわる」というところです。

もちろん、お客様へのダイレクトメールが送れなかったり、狙ったタイミングで割引の告知ができなかったり、営業マンが訪問する順番が分からなくなってしまったりするような「困った事態」は起こりますが、ビジネスそのものは「なんとかなる」のです。

基幹系と情報系は”切り分けて考えるべし”

この特徴を踏まえると、ひとつの結論が見いだせます。それは「基幹系と情報系を統合するのは危険」ということです。

基幹系システムは、基幹業務に関わりますので、絶対に止まってはいけません。それは、ビジネスそのものが”仮死状態”になることを意味するからです。そのような仕組みの一部分として情報系システムを組み込むと、何が起こるでしょうか。

最も大きな問題としては、情報系システムの不具合であったり改修・追加開発が基幹系システムに影響を及ぼしてしまう、ということが懸念されます。業務の効率化・高度化を目指すための情報系システムが、基幹系システムに対して影響を与えてしまうのは本末転倒です。これは、逆の視点で見れば、基幹系システムが、情報系システムの柔軟性を失わせる足枷となることを意味します。基幹系システムは、常に安定して動きつづけなければなりません。そのため、営業活動・マーケティング活動のなかで「新しい施策の振り返りをしたい」などの要望が出た場合にも、簡単には手を入れられません。簡単には止められない仕組みの中に、日々うつりかわる営業活動やマーケティング施策に対応するための仕組みを組み込むのは現実的ではありません。

また、情報系システムは複数あっても良いですし、不要になれば捨ててしまえばよいのですが、基幹系システムに、そういう「一時的に使われるもの」「いずれ不要になるもの」を組み込むのは、システムとしての性質上好ましくありません。使わない機能がある場合も、システム内にその機能が存在する以上は、基幹系に改修を加えた際には、必ずすべての機能をチェックするためのテストを行うことになります。それが”安定性”を担保するための鉄則なわけですが、これでは、メンテナンスコストの増大も招きます。

昨今、基幹系と情報系の仕組みが、「もやっと」融合しているような仕組みもあるようですが、本質的には、大きなリスクを抱えている、ということを認識すべきではないでしょうか。

尚、情報系について考える際には、”CAO(Chief Analytics Officer = 最高分析責任者)”という役職についても、ご一考いただければと思います。

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